CONSULTINGコンサルティング
プロジェクトマネジメント(PMO)改善コンサルティングの具体的な進め方
#04「決め方」を決めておく
プロジェクトには様々な意思決定がつきものですが、成功プロジェクトでは「決め方」そのものを合意して進めています。例えば、ベンダーやパッケージの選定。ケンブリッジのPMOでは、「どういうステップで選定を進め、誰を巻き込んで評価を行うのか、評価基準はどう考えるのか」ということを初めに決めてしまいます。そして、このプロセスに乗って合意形成を図っていくのです。
このやり方をすると、後からちゃぶ台をひっくり返すには相当の力がいります。「決め方」が先に決まっていると、「決まったこと」だけでなく「決め方」も一緒に覆さないといけないからです。また、途中でトップが入れ替わるなどの事態が起こった場合でも、「決め方」がハッキリしていると理論立てて説明できるようになります。
次の図表は、実際のプロジェクトで作成したベンダー選定ステップです。どのようなステップで選定し、誰が参画するのかを明示し、キーマンと合意しました。採りうる選択肢を洗い出し、それぞれ合意した軸で評価付けし、結論を導きました。意思決定の過程と結果を導いた理由を明確にすることが、ちゃぶ台返しを防ぐのに最も有効なコツの一つです。
図表7 (事例)ベンダー選定ステップ