SERVICEサービス

人材育成サービスの具体的な進め方

画像:相談できる人を作る
scroll

#05相談できる人を作る

図表5 プロジェクトルームが作戦会議室

頭で理解したことをすぐに現実に適用できるのは、簿記や英語のような用例が固定されているものです。リーダーシップやファシリテーションのような、成長を測りにくい能力は、文脈が命です。教科書に書いてあることをいつも同じにやればよいわけではありません。困っているまさにその時に、「こんな時どうすべき?」をタイムリーに伝える必要があります。

これは、教室型のトレーニングではできません。ケンブリッジのプロジェクトではプロジェクトルームを設置しています。このプロジェクトルームが作戦会議室となり、日々の相談を受け、トレーニングでは教えきれないことを教える場となっています。

プロジェクトを山登りに例えると、ケンブリッジは「困っているまさにその時」に助けてくれる存在。
自分たちだけで山を登ると、危ないところで道草を食ったり、横道にそれたり、お腹が空いて食事を作るとうっかり毒キノコを入れてしまったりする。

ケンブリッジと一緒に登ると、道草を食おうとした瞬間に「そこ危ないですよ」と止めてくれたり、「あと2キロ歩いてから道草食いましょう」と言ってくれたりする。食事を作るときにも、毒キノコをつかんだ瞬間に止めてくれる。本で毒キノコを見ていても、現場で実物を見ないとわからない。ケンブリッジがいると、その場で教えてくれるので自分でできるようになっていく。最小限のサポートで自力で登る術を教えてくれる。

リッチなサポートを頼むと、一緒に登ってくれるのではなく、ヘリで頂上まで連れて行ってくれる。それでは自分で登れるようにはならない。食事も、コンサルタントが後ろで作って食べるだけにしてくれる。それでは自分で作れるようにはならない。