古河電工 5年にわたる人事業務変革活動の内幕を公開
~2,300回の会議をこなし、生産性40%向上を達成。秘訣は「ファシリテーション」~
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:吉田政雄、以下古河電工)は、人事部門の業務と1970年代から30年間使用していた人事給与システムを抜本的に改めるプロジェクトを、2003年より5年にわたって実施しました。 プロジェクトを推進するための手法として、昨今注目され始めている「ファシリテーション」を導入することによりシステムの短期稼動などの成果を出すことができました。
プロジェクト終了後も継続して「ファシリテーション」の手法を駆使することにより、業務効率化や高付加価値業務へのシフトなどの効果を上げています。 プロジェクトにおいては、ファシリテーションを得意とするケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社(本社:東京都江東区、社長:鈴木 努、以下 ケンブリッジ)が運営を支援しました。 このたびプロジェクトメンバーである古河電工の社員とケンブリッジのコンサルタントが、それぞれの立場でプロジェクトの内幕と、成功の秘訣を物語る本「プロジェクトファシリテーション クライアントとコンサルタントの幸福な物語」を出版する事になりました。プロジェクトの事例を広く紹介することで「変革プロジェクトのスタンダードを変える一石を投じたい」と考えています。
プロジェクトの成果
業務集約と情報システムの刷新により、給与計算や福利厚生等の業務生産性が約40%向上しました。効率化効果は年間約1億円に相当します。プロジェクトの過程で設立したシェアードサービスセンターは昨今の不況期にも業務受託の拡大を続け、グループ経営に寄与しています。
人事給与システムをカスタマイズなしで導入するために開催した2,300回の会議を効率的に運営
古河電工グループ約30社の人事給与業務を1ケ所(シェアードサービスセンター)に集約
17拠点で28種類あった就業管理システムを統合し、就業管理業務を大幅に効率化
2,000人分の事務処理に2日間⇒9,300人分の事務処理を1時間で完了
30年間使用したメインフレームの刷新とそれに伴う劇的なペーパレスの実現(1,594帳票⇒約100帳票)
プロジェクトの特徴
プロジェクトは、単にプロジェクトゴールを決め、人手や予算を確保しただけでは成功させることはできません。プロジェクトはチームで取り組む、協働作業だからです。そこで、プロジェクトでの協働作業のやり方自体にもっと目を向け、意図的に工夫しようという考え方が生まれました。そのための方法論の集合体が、「プロジェクトファシリテーション」です。当プロジェクトでは、チームの立ち上げから管理スタイル、日々の議論まで、プロジェクトファシリテーションを全面的に採用することにより、下記のような常識とは異なるプロジェクトを成功させることが出来ました。
現在と同様、ITバブル崩壊後の経営環境が悪化している最中に始めたプロジェクト
カリスマ的なリーダーではなく、普通のミドル(課長級)たちが成功させたプロジェクト
17拠点で28種類あった就業管理システムを統合し、就業管理業務を大幅に効率化
コンサルティング・サービスを使い倒し、クライアントが成長したプロジェクト
困難な中でも楽しいプロジェクト
出版される本について
タイトル:「プロジェクトファシリテーション クライアントとコンサルタントの幸福な物語」
共著者:関 尚弘(古河電工)、白川 克(ケンブリッジ)
出版社:日本経済新聞出版社
配本:2009年8月19日
定価:1800円+税
※関連ページ:プロジェクト・ファシリテーション著者インタビュー
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 企業概要
会社名 : ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社
設立 : 1997年6月
所在地 : 東京都江東区豊洲1-1-1
代表者 : 代表取締役社長 鈴木 努
事業内容 : ファシリテーション型コンサルティングサービスの提供
*記載の会社名は、各社の商標または登録商標です。
<本件問い合わせ窓口>
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社
E-mail:info@ctp.co.jp
URL:https://www.ctp.co.jp/
古河電気工業株式会社
E-mail:pub@ho.furukawa.co.jp
URL:https://www.furukawa.co.jp/