ABOUT FACILITATIONファシリテーションの概要

ファシリテーション(facilitation)とは
「人々の能力を最大限に引き出す」技術。
人々の活動を促進し、容易にする技術です。

ファシリテーションの起源

ファシリテーション(Facilitation:日本語では「容易にすること」「促進すること」という意味)は、元々アメリカの心理学者グループで考案された体験学習の手法です。当初は学習や教育、市民活動の場面で活用されていたものが、後にビジネス分野(主に会議)に応用されるようになりました。

社会活動には、バックグラウンドが様々な人達が集まってきます。主婦もいれば社長もいる状況で、価値観が異なる人達を束ね一つの目的に向かって活動するのは難しかったのです。だから目標達成を「促進する、容易にする」技術が重宝されました。それがファシリテーションと呼ばれるようになっていきます。

やがてファシリテーションは、ビジネスの世界でも応用されるようになります。ビジネスミーティングとの相性が極めて良かったのです。特に多様な人種、多様な価値観が集まる環境の中から、新しいビジネスを生み出すにはファシリテーションの技術が有効でした。どちらが正しい、間違っている、というディベートの世界ではなく、より良い第3案を生み出しサービスを育てていくためにはファシリテーションの技術が必須だったのです。

そして1990年後半に日本にやってきます。その頃に、日本ファシリテーション協会の初代会長である堀公俊氏、ビジネスブレイクスルー大学の森時彦氏らによって、『ファシリテーションは「場を作る」「意見を引き出す」「整理し構造化する」「まとめる」という4つのスキルの上に成り立っている』と定義されました。

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社(以下、ケンブリッジ)では、1991年、アメリカマサチューセッツ州で設立された当初からファシリテーションをフル活用してきました。 日本法人設立は1997年ですから、堀公俊氏、森時彦氏とほぼ同時期からファシリテーションを重視してきたわけです。

ファシリテーションの適用範囲〜ゴールがあれば何でもファシリテーションできる〜

ファシリテーションは適用範囲はとても広いです。 なにも会議に限った話ではなく、タスク、プロジェクト、企業活動、グループ学習、などのゴールがある活動にはファシリテーションの技術が適用できます。どんな活動であっても、「ゴール達成するために、人の能力を最大限に引き出す」のがファシリテーションになるのです。

当然、何の活動をファシリテーション(促進する・容易する)するのかによってすべきことが変わります。プロジェクトファシリテーションにはプロジェクトファシリテーションのセオリーがあり、会議ファシリテーションには会議ファシリテーションのセオリーがあります。何の活動をファシリテーションするのか、そしてどんな状態を作るのがゴールなのかを考えてもらえると、ファシリテーションを誤解なく理解できるでしょう。ただし、ゴールがない活動をファシリテーション(容易にする・促進する)ことはできません。 ゴールの達成を「容易する・促進する」技術なのですから。そして一般的にファシリテーションとして認知されているのは「会議」のファシリテーションというわけです。

ファシリテーションとは
「人々の能力を最大限に引き出す」技術

最近はファシリテーションという言葉も少しずつ浸透してきましたが、誤解も多くあります。

・司会をすること=ファシリテーション、ではない。
・会議を運営すること=ファシリテーション、でもない。
・付箋を使って何かすること=ファシリテーション、でもない。
・中立であること=ファシリテーション、でもない。

ファシリテーションの本質はそうではありません。ファシリテーションは、ゴールを達成するために人々の能力を最大限に引き出す技術なのです。例えば、会議にもゴールがあります。ゴールを達成するために必要なら会議の司会進行をすれば良いのですが、ゴール達成を強く意識した司会をしないとファシリテーションしたことにはならないのです。

プロジェクトと会議ファシリテーション

我々ケンブリッジが支援しているのは「企業の変革プロジェクト」です。
変革プロジェクトは日々の会議によって進んでいきます。様々な関係者と議論し、意思決定が行われ、実行に移ることでプロジェクトが形になっていきます。ですから、プロジェクトの最小単位である会議がグダグダだと、会議のスピードがプロジェクトのスピードになってしまいます。もっと言えば、会議の質は企業活動の質に直結しているとも言えます。それほど会議をファシリテーションすることはインパクトが大きいのです。

ケンブリッジは設立以来、プロジェクトの質とスピードを最高に高めるための手段として、「会議ファシリテーション」を重視してきました。今では、ファシリテーション型変革コンサルティングがケンブリッジの代名詞になっているほどです。

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