ケンブリッジのコンサルタントが成長するためには、外部トレーニングだけでなく、自分たちの考えるコンサルタント像を実践するための社内トレーニングが必要だと私たちは考えています。そのため、現在では毎月2回のペースで社内トレーニングを実施しています。日々ケンブリッジのメソドロジーを実践している現役のコンサルタントが、現場での経験に基づき教えるからこそ質の高い「学びの場」を作ることができるのです。
知識を習得しても使わなければ価値はない
地に足が着いていない理論を学ぶのではなく、日々のコンサルティングに活かせる知識を習得することがケンブリッジのトレーニングにおけるゴールです。そのために徹底した実例主義を採用して、学んだ理論が現実のプロジェクトにどう適用できるか、実際に適用してみてどうだったか、という検証をトレーニング資料やトレーニング中の議論に頻繁に登場させます。
また、トレーニングスタイルは講義形式とは限りません。実践的なアクティビティを通じて、学んだことをその場で試しながら身につけ、本当に必要なときにすぐに適用可能な状態になることを目指します。

参加者全員がトレーニングを作る
ケンブリッジの社内トレーニングでは、「参加者はただ座って講師の話を聞くだけ」ということはあり得ません。参加者はトレーニングの構成要員の一人として、質問はもちろん、進め方に対する提案や講師とは違った視点からの意見などを積極的に出し、議論を活性化させます。講師は必要な情報を提供しながら、その議論をトレーニングのゴールへと導きます。このような議論の中から、講師が準備していた以上の新しい発想や答えが生まれることもしばしばあります。
講師にとっても、普段のコンサルティングで実践していることを見つめなおし、担当テーマをより深く理解できるため、最良の学習機会となっています。
トレーニングは情報共有、カルチャー伝承の場でもある
ケンブリッジの社内トレーニングの1つ『プロジェクト事例勉強会』は、普段係わっていない他プロジェクトでの方法論や成功・失敗事例を共有することで、お互いに未経験領域の知見を広め、会社全体で成長することを可能としています。これは「常にオープンに情報を共有する」というケンブリッジ・カルチャーを象徴した活動といえます。
トレーニングでは「現時点でアイデンティティ管理のための最適なパッケージは?」といった特定領域において実用的な内容だけではなく、各プロジェクトにおける仕事の進め方についても多く議論されます。例えば「他のプロジェクトチームでは毎日チェックポイントを実施し、情報共有の徹底を図っている」など、ケンブリッジのカルチャーやメソドロジーを伝承、再確認する場としても機能しているのです。
社内トレーニング実例
参考までに2007年2月某日に、実際に行われた社内トレーニングのテーマと内容についてご紹介します。
『アイデンティティ・マネジメント』
最近注目を浴びているアイデンティティ・マネジメント(社内に数多くあるシステムのID、パスワード、権限などを一括管理すること)についての勉強会。ケンブリッジの導入実績を中心に、顧客のニーズや課題はどんなものか、現時点で一般的なソリューションは何か、プロジェクト遂行上の注意点は何で、一般的なプロジェクトと何が違うのか。
『プロジェクト・リーダーシップ(モチベーション&育成編)』
ケンブリッジにおけるプロジェクト管理の考え方を学ぶ10回シリーズの5回目。自分と他のメンバーのモチベーションを上げるためにはどんなことができるのか、何がモチベーション阻害要因になりうるのか。プロジェクトワークを通じて人が成長するとはどういうことか、ケンブリッジ・メソドロジーに内包されている育成の仕掛けはどんなものがあるか。
『システム運用管理基礎』
システム運用管理のフレームワークであるITILの概要説明。内部統制、COBIT、ISMSとの関連や運用管理を支援するツールについて。ITILはケンブリッジがコンサルティングする際に、どのように活用できるのか。
『某プロジェクト事例勉強会 〜コミュニケーション管理を中心に〜』
継続コンサルティング中の大規模プロジェクトの紹介。特に成功への鍵となっているコミュニケーション管理について、そのプロジェクトにおける実践例と勉強会参加者のプロジェクトにおける実践例の比較。プロジェクトの進展とともに、最適なコミュニケーション方法はどのように変遷するのか。PMBOKによるコミュニケーション管理と何を意図的に変えているのか。